2011年8月30日火曜日

盛岡さんさ踊りの魅力

盛岡さんさ踊りの魅力とは何であろうか?

ということで、他の踊り、祭りと異なる部分、他に勝る部分を考えていきたい。

1.世界一の和太鼓数
ギネス記録はギネス挑戦イベントのときの記録であるが、実際和太鼓の数は世界一であろう。
お祭りとしてでいえば和太鼓縛りではなく、ドラムも含めての太鼓数でも多分世界一の数の祭り。

2.太鼓を叩きながら踊る
太鼓を使う祭りは数多くあると思うが、太鼓を叩きながら踊るものはそれほど多くない。県内では鹿踊りも太鼓を持って踊るので、あまりめずらしい感覚はなかったのだが、国内で見渡せば他には沖縄のエイサーぐらいしかない。他のは殆ど太鼓を抱えていても叩きながら歩くのみ。

3.伝統が長い
盛岡さんさ踊りとなると他の祭りに比べると歴史が短いのであるが、さんさ踊りそのものは200年~400年の歴史がある。起源が諸説あるので、いつから始まったかがハッキリしてないのだが。
なので、歴史でいっても他の祭りにひけを取るわけではない。

4.踊りの種類が豊富
種類だけでいえばよさこい系等、創作自由な祭りはいくらでも踊りの種類を増やせる。しかし、伝統芸能の踊りでこれだけ種類が多いものはなかなかないのではないか。
統一さんさは4種となってるが、伝統さんさは団体毎に10~30種類ぐらいの踊りがあるので、盛岡さんさ踊りの4日間を全て観ることができれば、200種類ぐらいの踊りを観賞可能である。
創作系以外で、これより多く観賞できるのは北上みちのく芸能祭りぐらいではないかと思われる。

5.リズムが早い&独特
日本一リズムが早い盆踊りと言われているが、盆踊りとして考えると多分そうであろう。実際は団体によって早さも違うのであるが、なんにしても他の盆踊りと比較するとリズムは早い。
それから阿波踊りだと2拍子とか、普通の盆踊りだと4拍子等の拍子があるが、さんさは拍子が一定でないので、単純に何拍子と言えない。しいて言えば2拍子?
演目で3拍子とか4拍子とかあるが、これは演目の名前(順番)であってリズムの拍子ではない。

6.参加に年齢&男女の区別がない
だいたいよさこいとか阿波踊りだと10代、20代が主役で、盆踊りだと中高年が主役って気がするが、さんさの場合、幼稚園児~60代、70代まで踊る人も多い。
また、男踊りとか女踊りとかの区別がないので性別でのしきいもない。
昔であれば伝統団体によっては男のみというものもあったが、今は多分ないと思う。現在はむしろ太鼓も女の方が多いぐらいなので。

7.生演奏である
通常の盆踊りとかよさこい系はただ録音した音楽を大音量で流すだけというのが多いが、さんさは全て生演奏である。太鼓、笛、鉦は基本生音そのもの。笛に関してはステージの場合はマイクを使うが、パレードでは生音である。歌はステージもパレードもマイクを使うが録音の音源は一切使わない。
歌に関しては、似たようでいて伝統さんさの歌は演目によって違ったりする。

8.音量の迫力が多分日本一
三重県桑名市の石取祭が日本一うるさい祭りと言われているが、太鼓の数が圧倒的なので、実際は盛岡さんさの方がうるさい祭りであろうw
太鼓の地響き的な腹に響く音は動画やテレビでは全く再現できないので、現地でないと体感できない。

9.女性の浴衣姿が多い
参加者の数は、阿波踊りに次ぐようなので、当然浴衣の女性の数も阿波踊りの次でしょう。
しかし、阿波踊りの笠は顔が見難いので、顔を見られる点ではさんさの方が上w
さんさの花笠は顔を見易いし、そもそも花笠をつけない人の方が多いので。
浴衣も団体によって着こなし等も多種多様なので、その観点からもさんさの浴衣女性を観る方が楽しいのでは?
花火とかで浴衣姿が多いのであればもっと見られる可能性はあるが、踊り子として観るわけではないし、花火で浴衣を着る人は全体の数%しかいない気がするので。

10.衣装が華やか
普通の盆踊りの衣装と比較して、さんさは腰に五色帯(団体によっては7色)をつけたりするし、太鼓の人はたすきをつけて太鼓の紐もあるので、衣装が華やか。
なので、さんさは単純に歩いているときでも後ろ姿が綺麗。

他にもあるかと思うけれども、上記10コ並べてみました。

盛岡さんさ踊りは祭りとしての知名度、歴史で他の祭りに負けてしまうことが多いのだが、魅力の数では多分他の祭りより多いのでは?

初めて観た人の感想で一番多いのはビックリしたとかスゴイって感想が多いですね。基本的に東北3大とか4大祭りに入ってないので、あまり期待しないで来る人が多いのでw

今年は各団体の派遣も多いし、テレビや新聞等のマスメディアの露出も増えてるが、少人数の派遣ではさんさ踊りがどういうものかは伝えれても盛岡さんさ踊りの迫力はなかなか伝えられないでしょう。

数十人、数百人、更には数千人の太鼓&群舞は他では観られないものなので、観たことがない人をもっと現地に呼ぶことができればと思う。

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