2012年8月13日月曜日

さんさ踊り構成

盛岡さんさ踊りも終わって一段落したところで、今更ですがさんさ踊りの団体の構成を説明します。

太鼓

 
さんさ踊りでは一番重要です。桶太鼓をお腹にくくりつけて両面を叩きます。
太鼓は叩きながら踊るのが普通です。
太鼓の中にはリード太鼓が一人います。演舞の最初にリード太鼓だけ叩き(一番太鼓)、次に全員で叩く場合が多いです。
リード太鼓は一人が全部行う場合と、演目でリード太鼓を変える場合があります。
組太鼓(二人以上の組になって踊る演目)の場合、一人でなく二人でリード太鼓をする場合もあります。
リード太鼓だけ叩くときに踊る団体と踊らない団体があります。
今年の太鼓パレードのリード太鼓は各集団二人いたようです。
直径一尺七寸(約五十センチ)が標準、重さは大体六~七キログラムです。

踊り

通常は人数的には一番多いのが踊りです。
しかしミス団体の場合は躍りがミス(最大5人)だけなので、逆に太鼓の方が多いのが普通です。
伝統団体含め通常の団体は躍りが一番多いです。
伝統団体の場合、扇子、手ぬぐい等小道具を持ってたりします。

一八

いっぱちと読みます。
伝統団体でよく見かけます。通常一人。たまに二人いる団体もあります。伝統団体でも一八がいない(出ない)団体もあります。
一八は踊りですが、普通の躍りの人とは衣装が異なります。
浴衣ではなく、半てんを着ることが多く、笠も花笠ではなく、おけさ笠が殆ど。
手にはイタチを持ち、腰にはひょうたん、頭にひょっとこの面をつけてたりかぶってたりすることもあります。
一八はリード太鼓だけ叩くときに一人だけ踊り、躍りの手本となります。
踊り手の中でも一番うまい人がなることが多く、踊り手が踊らなくていい一番太鼓のときも一八は常に踊っているので体力も必要です。
また、サーカスでいうピエロの役(道化師)も兼ねてますので、コミカルな動きをするときやステージ等ではお客さんとやりとりするようなこともあります。



さんさの笛は横笛(篠笛)。三号の竹笛が主です。
笛はステージ等では踊らないことが多いですが、パレードでは踊る(足だけ)団体が多いです。
一般団体でも、太鼓、躍り、笛の3つは通常あります。
人数は一人とか少ない団体と10人以上等多い団体とあります。



鉦は団体で一人だけです。コンサートマスター的な役割で、団体の代表者等が叩くことが多いです。
鉦の人は踊りません。
鉦の人が列に入って位置を移動しない団体と、列に入らず好き勝手に位置を移動して歩く団体があります。



さんさ踊りは唄があります。歌詞はこちら
通常この「盛岡さんさ唄」を唄いますが、伝統団体は演目によっては別の唄を唄います。
歌い手は普通踊りませんが、ミス団体の唄っこ娘は踊ってます(足だけ)。
唄だけはパレード等でも唯一マイクを使うのが普通です。ステージでは笛もマイクを使ったりしますが。
かけ声は団体全員でやるものですが、歌い手の横に掛け声専門の人がいる場合もあります。

その他

有名な盛岡大学のホイッスル隊等、団体によっては上記以外の人もいたりします。
パレードのときは各団体にちょうちん持ちや垂れ幕持ちもいます。
スピーカーを押す人とか花車を押す人もいます。
垂れ幕持ち等は通常踊りませんが、盛大ドリームさんさチームは垂れ幕持ちも踊ってましたね。見事でした。

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